もっと知りたい、矯正のこと、医院のこともっと知りたい、矯正のこと、医院のこと

矯正についてもっと知りたい

[第8回] こんなに違う!アメリカ人と日本人の矯正の考え方

欧米では、「矯正するのが当たり前」という社会環境になっています。先進国の多くは、日本より高い確率で歯列矯正が行われており、一般的なご家庭の子どもが矯正するパーセンテージは、日本の倍以上あるのではないでしょうか。欧米の人たちは、日本人の口元を見て、歯並びが悪いのになぜ矯正をしないのかと疑問に思うらしいですよ。

欧米人に比べて、日本人の多くは顎が小さく歯並びが悪くなりやすい状況にあります。高度成長により食生活が変化し、骨格が変わって、どんどん小さい顎になっていることが理由の一つです。けれど、日本人は歯並びが悪くても、あまり気にしません。アメリカで実際に見聞きしたことですが、「ドラキュラ・トゥース(ドラキュラの歯)」は嫌われています。何のことだと思いますか?

「ドラキュラ・トゥース」とは「八重歯」のことなんです。アメリカと日本の歯並びに対する価値観の違いには、宗教的観念の影響があり、日本では「八重歯はかわいい」と言われることもありますが、キリスト教文化圏であるアメリカでは、「八重歯」にはドラキュラのイメージがあり、「八重歯は治す」という考え方が浸透しています。

また、欧米では、歯に対してお金をかけることが、一種の社会的ステータスになっています。特にアメリカでは「歯列矯正ができる人=裕福な家庭」と見られることが多いため、矯正装置が見えることへの心理的抵抗は少ないようです。アメリカのホームドラマで、よく矯正装置をつけた子どもが登場するのは、ステータスの表現になっているためです。

日本では、見える矯正装置に抵抗がある方が多く、裏側矯正のニーズが高い傾向にあります。一方、アメリカでは、ワイヤー矯正において裏側矯正はポピュラーではありません。表側に金属をつける装置が一番好まれると聞いています。矯正をしていることがステータスの証になるため、より見えて、より目立つ方が好まれるとのことです。

その他にも、アメリカでは、会社が従業員の子供に対して矯正治療のお金を出す企業保険のシステムがあるということを聞いたことがあります。それくらい、歯に対する投資というのが社会的に浸透しているということです。審美的にもプラス、健康のためにもプラスであるため、歯列不正は治療して整えるべきだ、という考え方が通念となっています。

アメリカでは、訴訟が多いですよね。歯に関しての訴訟も多いんです。歯並びが悪いと健康にも影響してきますよね。自分が健康に対して積極的な態度をとっていないのだから、歯に何かあっても訴訟を起こせないというのも矯正をする人が多い理由かもしれません。まずは、自分が健康であるための努力をしなければ、相手に文句を言えませんよね。健康意識も残念ながら欧米の方が高いんです。歯に関してもそうです。インビザラインがアメリカで生まれたというのも、そういう先進的な考え方があったからだと思います。

 

アメリカの方がインビザラインは日本より安く利用できるのでしょうか?

費用体系に関してはアメリカの方が安いということはないと思います。矯正に限らず、欧米では新しいテクニックというか治療技術に対してきちんと正当な評価をします。日本であるような、医院による多少の値段差は欧米でもありますが、日本に比べてものすごく安いということはありません。

ただ、アメリカでは、日本で聞いたことがないような値段設定をしている医院があるという話を聞いたことはあります。その医院は、アライナー(透明のマウスピース)一枚に対していくらという値段設定をしているそうです。アメリカ人の矯正は、抜歯するケースが少ないため、治療期間は短いです。アライナー1枚ごとに課金する治療費設定の場合、短期間で治療が終わる人には有利ですね。

そのような価格設定の医院は日本にはありません。理由は、アライナーの数による課金制は日本人にとって不利な料金体系になるためです。日本人は抜歯矯正が多く、治療が長引くほど費用が高くなってしまわないよう、どんな治療でも定額を採用している医院がほとんどです。矯正完了までのアライナー総数が30枚でも200枚でも一定価格であるため、お客様が追加費用の不安を感じずに矯正を始められるようになっています。

先進国以外、例えば東南アジアなど物価が全く違うところでは多分安いと思います。例えば、ヤマハのバイクが日本で買えば30万円だが、向こうで買ったら3万円だった、というようなものです。その国の物価相応の料金になっていると思います。

アメリカでは矯正をしていることがステータスだという話を聞きました。矯正装置が目立つ方が好まれるのではないかと思うのですが、目立たないインビザラインの人気が高いのは何故ですか?

日本人と同じで、手軽さ・便利さを評価しているためです。ワイヤー矯正の場合、装置をつけるというストレスがあります。インビザライン開発者自身が、ワイヤー矯正を体験した時に、「何故こんな不便な装置でしか矯正できないんだ」という思い、開発に至ったという経緯があります。その方はアメリカ人です。目立ちたいし、矯正をしているというステータスがあるかもしれないけれども、やはりラクであることに越したことはないですよね。インビザラインは、着脱やお手入れが簡単ですからね。また、新しい先進技術に対して、国民が敏感である国なのでしょう。先進技術をたくさん持っている国であり、技術を受け入れ、歓迎する素地があるという感じで、羨ましいお国柄と言えます。

矯正治療について、毎日多くの方から当医院に様々なお問い合わせやご相談をいただきます。
より多くの方に、歯科矯正の現状や正しい知識をお伝えしたいと思い、この「もっと知りたい、矯正のこと、医院のこと」コーナーをスタートしました。
これから月1回程度のペースで、多くいただくご質問についてここでお答えしていきたいと思います。

[ 河原町歯科医院 Dr.江口 ]

まずは無料初診相談で矯正治療に関する疑問やお悩みをお聞かせください「無料初診相談」お申し込みフォーム

まずは無料初診相談で矯正治療に関する疑問やお悩みをお聞かせください「無料初診相談」お申し込みフォーム