こんにちは。
江口矯正歯科です。
お子さんの歯を観察していると、
「永久歯」が生えてこない部分がある。
という方はいらっしゃいませんか?
実は、永久歯が生えてこないことは、
そこまで珍しいことではなく、当院でもたまに相談を受けます。
子供の永久歯が生えてこないケースには、
いくつかのパターンがありますので、今回説明していきます。
1.乳歯が抜けたのに永久歯が出てこない
乳歯が抜けるということは、
何かに押し出されているということです。
つまり、乳歯が抜けたのに歯が生えてこないということは、
永久歯が何か(隣の永久歯など)に引っかかっているということです。
こういったケースでは、仮に生えてきたとしても
正常な位置とは別の場所に生えてきてしまうので、
小児歯科や矯正歯科に早めに相談することをお勧めしています。
またこの中でも、乳歯が虫歯になり永久歯が生えてくる前に
乳歯が抜けている場合は、歯茎が閉じて固くなることで
永久歯が生えてこない可能性があります。
そういったケースでは、歯茎の一部を切開し、
傷をつけることで生えてきやすくする方法があります。
2.乳歯が残っている
乳歯が残っているケースは、2つに分かれます。
①永久歯の先天性欠如
実は、「生え変わるべき永久歯がない(一部)」という人が
全体の1割程度いると言われています。
前歯が欠けるということはあまりありませんが、
下の歯の4~5番目の歯が先天的にないというケースが多いです。
こういったケースでは、乳歯が残り続けるため、
隙間ができやすく虫歯になりやすかったりします。
②全く別の場所に埋まっている
これも一定数いらっしゃいますが、歯自体があったとしても
生えてくるべき場所にないこともあります。
そういったケースでは、乳歯が残ってしまいますが、
後に変な場所に生えてくる場合もあるので、
事前に知っておくことが大事です。
①と②は、
レントゲンを撮ることで簡単に判別できますので、
お近くの歯科医院までご相談ください。
永久歯が生えてこない時、
お子さんにとっても一生付き合う歯のことなので、
親としては心配になることもあると思います。
今回紹介したパターンをもとに、
判断いただけると嬉しいです。