子供の矯正の選び方

子どもの歯列矯正というと、アメリカの映画で、頭に大きな銀色の装置をつけている子どもが思い浮かびますが、最近は、幼少期(6歳まで)からの矯正が日本でも少しずつ流行ってきています。

まだ浸透していないこともあり、選び方などで迷う方が多いようなので、今回のコラムで説明します。

1.異なる装置の種類

医院によって、子供の矯正に使う装置が違います。

①取り外し式の装置を使用する場合

先ほど話題に出したアメリカの子供がつけているのは、大人もつけるタイプの固定式ですが、

一般的には、幼少期の矯正は永久歯が生え揃っていないこともあり、口の中の空間を広げてスムーズに永久歯に移り変わることを目的にしています。

当院では写真のような拡大床などの取り外し式の装置を使用していますが、口の中に空間を作ることで、次の歯を余裕を持って生え揃わせることができます。

これは取り外し式の装置のため、学校に行っている最中には外しておくことができ、夜寝ている間に(10時間程度)つけるだけでいいので、子どもにとって続けやすい装置になっています。

②急速拡大装置を使用するタイプ

急速拡大装置という装置を使用するケースもあります。

当医院ではあまり使用することはありませんが、永久歯が生えそろってしまっているケースでは利用することもあります。

取り外し式の装置がゆっくりと矯正していくのと異なり、顎の骨を柔い脱臼や骨折をさせて、口の中の空間を広げていきます。

少し古い先生の中にはこの装置を標準的に利用する先生もいるので、事前に確認をしておくべきかと思います。

2.どちらを選ぶべき?

急速拡大装置は、2~3週間に一度通院する必要はありますが、継続的につける必要がないので子どもが飽きっぽい、または面倒臭がりな性格の場合は、そちらを選んだ方がいいかもしれません。

ただ当院としては、強い痛みを伴わない取り外し式の矯正器具を使用している歯科を選ばれるのがよいと考えています。

参考になりましたら幸いです。