こんにちは。河原町歯科 院長の太田です。
今回は、歯磨きをするベストなタイミングについてお話しします。
1.食後すぐに歯磨きしちゃダメ?
よく「食後すぐには歯を磨いてはいけない」という話がありますが、歯科の立場からお答えすると必ずしもそうではありません。
この噂のもとになったレポートを読むと、
「食後すぐは口内が酸性になっているため食後すぐに歯磨きをすると柔らかい象牙質に傷がついてしまうことが原因」ということでした。
象牙質はエナメル質の下の層にあるため、口腔内が弱っていて、象牙質が剥き出しになっている方に向けたアドバイスです。
歯科で酸蝕症(さんしょくしょう)と診断されるような方は、食後30分ほど待って、口の中がアルカリ性になってから磨いてもらった方がいいですが、
虫歯がなく、健康な状態の方は食後すぐに磨いていただいても大丈夫です。
2.1日に何回磨くのがいい?
もちろん、ベストは毎食後に磨くことです。時間は10分ほどが目安です。
長いと思われるかもしれませんが、歯は全部で28本あるので、表と裏を10秒ずつブラッシングすれば大体10分くらいかかります。
特に、唾の出が少なくなる寝ている間に、歯周病の原因菌が増えるので、寝る前のブラッシングを一番頑張ってもらえれば良いかと思います。
外出先で歯が磨けない時は、口を濯ぐだけでも効果はあります。
コーヒーを飲んだ後は、色がついてしまう可能性がありますが、水を飲んでもらうだけでも多少防ぐことができます。
今回は歯磨きをするタイミングについてお話ししました。
毎日のメンテナンスをしっかりすれば、歳を重ねても丈夫な歯を保つこともできますので、コツコツと頑張っていきましょう。
河原町歯科