みなさんこんにちは。
河原町歯科・矯正歯科クリニックです。
インビザライン社が提供している「プロバイダー制度」について当医院に通院中の患者様からご質問いただきましたので、紹介いたします。
「ダイアモンドプロバイダー」とは、インビザライン社が年間で一定以上の症例を取り扱っている医院に対して付与している称号のようなものです。
1.プロバイダー制度の仕組み
年間の症例数が評価の対象になりますが、150 症例以上であればダイアモンドプロバイダーになり、ダイアモンドを超えると、必要になる症例は年間 400 症例と倍以上になります。上の画像が対応しています。
インビザラインは、インビザライン社と歯科医の間のライセンス制になっており、インビザライン社からライセンスを付与された歯科医院のみが治療を行うことができます。
インビザラインで治療を行う先生は、自分のIDとパスワードでインビザラインの注文を行いますので、そのアカウントに紐づけられた症例件数が多くなれば、「より多くのインビザライン治療を行いました」という証拠になります。
この症例件数が、インビザライン社からの評価対象になります。仕組み上、複数人・複数院でひとつのアカウントを使用することが可能なので、複数院の症例実績が一つになっているケースがほとんどです。
河原町歯科もグループ院の江口矯正歯科と共同のアカウントを利用しており、2院合わせてダイアモンドプロバイダーになっています。
もっと大きい医療法人や、分院展開しているところになるとすべての院で同一の ID を使用することで症例数を多く見せることができます。必ずしも一つの医院で行った症例数ではないので、純粋な症例数を測るのは難しい状況です。
2.どうやって良い医院を探せばいい?
プロバイダーのランクだけを判断基準にできない中で良い医院を探すにはどうすればよいのでしょうか。今回は、3つポイントをご紹介します。
- 新規契約数を見る
- 連続取得年数を見る
- 医院の姿勢を見る
①新規契約数を見る
集計・公開している医院は少ないですが、「新規契約件数」が分かると矯正がきちんと終わった件数が分かります。(終了しないと既存患者で予約が埋まり、新規で取れないため)
これを聞いてみると、医院の治療完了率が分かり医院の純粋な治療経験が分かります。
②プロバイダーの連続取得年数を見る
また、連続で何年も一定以上のプロバイダー認定を受けている医院は、信用に足ります。インビザラインの契約が最長5年なので、プロバイダーを5年以上連続で取っていると初診の患者さんを新しく見ているということになるためです。(当医院では10年連続ダイアモンドプロバイダーの称号をいただきました)
①の項目と合わせて、重要な判断基準になります。
③医院の治療姿勢を見る
実際には、症例数を稼ごうと考えていなくても素晴らしい技術を持った方はいらっしゃいます。
例えば、インビザラインと一緒にワイヤーをやっているところもあり、ワイヤーを中心に見ているのでインビザラインの症例が少なかったとして、必ずしもそれで腕が悪いということはなく、ワイヤー矯正を併用することでインビザラインだけでは治療できない症例に対応できたりするケースもございます。
最終的には、外からの見え方だけにこだわらず、患者様にとってベストな選択肢を選ぼうとしているのかという姿勢を見ていただけると良い医院を見分けることができると思います。
以上、ご説明させていただきました。
医院を見分けるための重要な指標となるべきプロバイダー制度ですが、それだけでストレートに判断できるわけではないので、参考指標にするためには少し知識が必要となります。
プロバイダー制度については以前も記事を書かせていただいたので、よろしければ合わせてご覧ください。
河原町歯科では、一定の症例数に裏打ちされた確かな技術力と、治療のクオリティに対する誇りを持って矯正治療を行っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
河原町歯科・矯正歯科クリニック