こんにちは。
今回は、「舌の磨き方と効果」について歯科医の視点で書いてみます。
①舌を磨く効果
舌を磨かないことで、歯周病につながるケースはあまりないので、舌磨きの効果は主に口臭予防です。
口臭の半分以上が舌から発生しているという研究もあるので舌を磨くことには大いに効果があります。
ただ、一般的には、多少は白く覆っているくらいが健康的と言われているので、取り過ぎには注意が必要です。
②舌の磨き方
舌についている白い物体、舌苔(ぜったい)といいますが、その正体は、歯に付着すれば歯石となる細菌類が舌乳頭(ぜつにゅうとう)の上皮細胞にくっついたものです。
普通の歯ブラシで磨くと痛めてしまうので、できれば柔らかいブラシで優しく磨いてあげてください。
特に注意しないといけないのは、朝の口の中が乾燥して傷つきやすい時です。
舌乳頭を傷つけてしまうと、味を感じにくくなったり、ヒリヒリしたりしますので気をつけましょう。
ブラシが面倒な方は、口腔ケア用のタブレットをなめるだけで、表面が若干ザラザラしているので舌苔を取るのに効果的です。
最近は、専用のブラシやジェルが出たりと、舌を磨く習慣が根付いてきているようにみえますが、やりすぎは禁物ですので、目的と方法には気をつけましょう。
皆様の口腔内の健康をお祈りしています。